用語集を初めから用意できない理由

少し前に引き受けた仕事で、翻訳を開始してからしばらくして用語集の差し替えが発生したことがありました。翻訳の対象はあるソフトウェアのオンラインヘルプで、開始時点では同じクライアントの別製品の用語集しかなくて、足りない分はあれこれ調べたりして訳語を決めていたのですが、後でもらった用語集を見ると訳語がかなり違っていました。こちらは原文ワード数を基準として報酬をいただいているので、発注側の都合で作業をやり直す場合はやり直し料金をいただきたいところですが、払ってもらえるとは思えなかったので、黙ってやり直ししました。
なんで最初からその製品の用語集を用意できないんでしょうね? そんなに急いで見切り発車しなければならない案件でもなかったと思うのですが。その翻訳会社も昨日や今日ローカライズの仕事を始めたわけではないので、翻訳を始める時点で何が揃っていなければならないか、わかっているはずです。翻訳者が文句を言わないから気付かないんでしょうか。私も直接はそんなにきつく言えないので、こんなところに書いたりしているわけですが。