IT翻訳者の疑問

この業界に入って約20年。私の疑問は相変わらず解決しません。

optional=「オプションの」?

ローカライズの仕事で支給される用語集で、optionalの訳が「オプションの」と定義されていることが多いのですが、こう訳すのはそろそろやめた方がよいんじゃないかと思います。
利用者が自由に設定できる項目という意味の「オプション」とoptionalとはちょっと違うので、区別が必要です。用語集どおりに訳すと、「This option is optional.」が「このオプションはオプションです」となってしまうのですが…。optionalの意味は「possible but not necessary」ですが、「任意の」という訳し方も、文脈によっては、「必須ではない」の意味が伝わりにくいような気がします。文脈に応じて「省略可能な」などと訳し分ければよいのではないでしょうか。リファレンスマニュアルのパラメータの説明などに頻出する場合はもちろん統一が必要ですが。