在宅でUIの翻訳

ソフトウェアをローカライズするにあたっては、ローカライズ対象のUIストリングを抜き出したファイルを翻訳者に渡して翻訳させているらしいですが、在宅翻訳者がまともにUIを翻訳できるんでしょうか。私が登録している翻訳会社からもたまにUI翻訳の仕事の打診が来ますが、基本的に引き受けないことにしています。β版のビルドを貸し出してくれて、UIを翻訳したあとにヘルプやマニュアルも翻訳させてくれるようなプロジェクトならば引き受けます。リソースファイルだけ見て想像で訳せと言われても、責任取り切れませんから。
"File"というストリングは「ファイル」、"Copy"は「コピー」と訳しておけばだいたい間違いないですが、そんな単純なものばかりではないですよね。" is "をどう訳せというのか。前後に別のストリングが連結されるようなんですが。"Import files"は「ファイルをインポート」なのか「インポート・ファイル」なのか。
「後の工程できっちりテストするから大丈夫」と言われるかもしれませんが、そのテストがほんとうにあるかどうか、翻訳会社が発注時に教えてくれることはあまりありません。現に、私のPCで使っているグラフィックスカードの設定用GUIの日本語はちょっと意味不明なところがあります。
それ以前に大問題なのは、「UIだろうがヘルプだろうがワード単価は同じ」という翻訳会社の姿勢です。1,000ワードのUI翻訳に2日かけていたらこちらは赤字です。話のわかる取引先なら、実作業時間ベースで支払ってくれるのですが。