冗長な表現

エンターテインメント系が得意な翻訳者が訳して他の人がレビューした(はず)の訳文をプルーフリーディングしていて気付いたのは、冗長な表現が多いことです。「まず始めに」とか、「すぐに**を瞬時に作成することが」とか。落ち着いて読み返してみれば、「すぐに」と「瞬時に」の意味がかぶっていることぐらい、自分でわかるはずです。
冗長な表現で思い出したのですが、数年前に参加したあるプロジェクトで、私の訳をレビューした人からもらった講評に、“訳文が長めであるが仕上がり字数で報酬をもらっていたころの習慣が抜けていないのでは”云々と書かれていました。字数が多い方が収入が多くなるからダラダラした訳文を作っていたと思われていたわけですが、そんなことは絶対にないのでPM(Project Manager)を通して抗議しました。本人に伝わったかどうかは知りませんが。他の人の訳文を見ていると、つい、マイナスの点が目についてしまいますが、私はここまでひねくれた講評はしません。明らかな誤訳、スタイルガイド違反、HTMLのタグの破壊といったミスは繰り返さないよう注意してもらいますが、文体などは好みの問題もあるので、指摘するときは慎重になります。自分が嫌いな文体も、別の人から見ればOKかもしれませんし。