IT翻訳者の疑問

この業界に入って約20年。私の疑問は相変わらず解決しません。

カーネギメロン大学

CMMCarnegie Mellon Universityのことですが、「カーネギーメロン大学」と表記するものとばかり思っていたら、「カーネギ」が意外とたくさん使われていました。
google:カーネギメロン
それも個人のWebサイトだけではなくて、企業や団体のサイトが結構多いのです。例の「カタカナ語末尾の長音記号を省く」主義なのかと思っていたら、同じページに「センター」とか「パートナー」があるのですが、何なんでしょう。原語の発音に合わせれば「カーネギ」かもしれませんが、ニューヨークの「カーネギーホール」の例もあることだし、こういう場合は一般に定着している表記を使うものではなかったでしょうか。人間の目で見る分には大差ありませんが、電子データとしては「カーネギー」と「カーネギ」は別物です。「カーネギー」をキーワードに検索してもたいていの場合は「カーネギ」はヒットしないので、せっかくの情報もなかったことになってしまいます。
そういえば、あるソフトウェアのヘルプの中で使われていたNew Yorkという地名を「ニュー ヨーク」と訳した人がいたのを思い出しました。確かにスタイルガイドには「カタカナ複合語は、原語の単語の区切りに合わせて間に半角スペースを入れる」と書かれていましたが。