「Click Run.」の訳を統一できますか?

1月17日に、複数訳文を許可しない翻訳メモリのことを書きましたが、その中で取り上げた「Click Finish.」に似たような例を見つけました。
http://www.nihongomemo.com/pctips/font.htm

Step 5 The "File Download - Security Warning" dialogue box will appear. Click on "Run". A download dialogue box appears and then disappears quickly. Then the "Internet Explorer - Security Warning" dialogue box will appear. Click on "Run".

に、「Click on "Run".」が2回出現しますが、この2つは訳し分けが必要のようです。
http://www.microsoft.com/japan/smallbiz/sgc/technet/iesecxp.mspx#EZEACによれば、最初の「セキュリティの警告」ダイアログではボタンテキストが「実行」で、2番目のダイアログでは「実行する」となっています。英語版ではどちらも「Run」です。
http://www.microsoft.com/technet/security/smallbusiness/prodtech/windowsxp/iesecxp.mspx#EXGAC
IEの日本語版がおかしいというわけではありません。「実行しない」ボタンと並べた場合に、「実行」よりは「実行する」の方が明確であるという理由だと思います。
しかし、「複数訳文を許可しない」翻訳メモリで上記の文章を訳すと、この2つの訳し分けができなくなってしまいます。Click on "Run".の訳は“「実行」をクリックします。”か“「実行する」をクリックします。”のどちらか一方しかメモリに登録されず、次回バージョンアップのときにどちらかの訳が強制的に使われることになります。
マネージメント側から見れば、たかが2〜3ワードの翻訳、どっちでもいいだろうと思うかもしれませんが、説明文の中に書かれているボタン名が実際の画面と違っているとエンドユーザーに悪い印象を与えかねません。翻訳者がいい加減だと思われてしまうのです。海外のローカリベンダーだといろいろな言語のメモリを集中管理していることがありますが、日本語を読めない管理者に日本語特有の事情を理解しろと言っても無理な話ですね。原文と訳文を常に1対1にするとどれだけコストが削減できるのか知りませんが、たかが2〜3ワードでも、現場ではこれだけ神経を使っているということを書いておきたいと思います。