IT翻訳者の疑問

この業界に入って約20年。私の疑問は相変わらず解決しません。

「次を含むかも知れません」

未だにinclude the following:を「次を含む」と訳す人がいます。前にも書きましたが、includeを必ず「含む」と訳す主義なのでしょう。コロンの後に箇条書きが続いているので、意味としては「たとえば、以下のものがあります」といった感じですね。
「次を含む」をGoogleで検索してみたところ、なかなか興味深い表現が見つかりました。

それはアプリケーションのすべての可能な問題エリアをテストするために重要です。これらは特定のアプリケーションと環境ですが、次を含むかも知れません。:

* アプリケーション エラー ハンドリング
* ブラウズしているせっかちなユーザ (例えば、ページが完全にロードされる前にリフレッシュをクリックするユーザ)
* データストア内のデータ破壊
* アプリケーションに関連するあらゆるシステム (例えば、データベース、CORBA サーバ、RMI サーバ) 間のネットワーク失敗
* 高いユーザ負荷
出典:http://www.adobe.com/jp/support/jrun/ts/documents/tn18035.htm

このWebページは、http://kb.adobe.com/selfservice/viewContent.do?externalId=tn_18035&sliceId=2を翻訳したもののようです。対応する原文を抜き出しておきます。

It is important to test all possible problem areas in an application. These are application and environment specific but may include the following:

* Application error handling
* Impatient users who are browsing (for instance, users who click refresh before a page is fully loaded)
* Data corruption in a datastore
* Network failures between any systems (for example databases, CORBA servers, RMI servers) involved in the application
* High user-load.

「最近の機械翻訳は良くできてるから」と思い、機械翻訳しましたという但し書きを探して下にスクロールして見たところ、このWebページの翻訳を担当した会社の名前が見つかりました…ということは、日本語ネイティブの翻訳者が訳したものですよね?