Tradosの「1つの原文に複数の訳文を許可」オプション

このオプションがオンになっていれば、原文が同じでも文脈によって訳が異なる場合に2通り以上の訳をメモリに登録することができます。オフの場合はどうなるかというと、最後に登録された訳だけがメモリに残るわけですね。「100%マッチは支払なし」などといってコストを削減したつもりのプロジェクトに限って、このオプションがオフになっているんですね。メモリを作るのはたいていがエンジニアかPMで、実際の翻訳作業に携わっている人ではないので、深く考えずにこのオプションをデフォルトのオフのままにしているのだと思います。
「原文が同じなら訳文が同じになるはずだから、オフでいいだろう」と言われるでしょうが、それはあくまでも理論上の話です。前にも書いたような気がしますが、原文が「No.」でも訳は「番号」かもしれないし、「いいえ。」かもしれません。「番号」と訳すべきところに「いいえ。」という訳が流し込まれていたら滑稽ですね。「100%マッチは支払なし」ならばこちらは手出しができないので、気が付いた範囲でレポートにまとめて発注側に投げることぐらいしかできません(このような作業は完全にただ働きですが、不備があるのに気が付いていますよという意味で、気が向いたらやることにしています)。
前述のような事情があったかどうかはわかりませんが、下記のページでは表の見出しの「Function」という単語が「関数」と訳されていました。関数の話はしていないので、「機能」ですね。
http://msdn2.microsoft.com/ja-jp/library/zaf1h1h5(vs.80).aspx
http://msdn2.microsoft.com/en-us/library/zaf1h1h5(vs.80).aspx