マイクロソフト本社の技術者によるセキュリティコラム「ネットワークの “De-perimeterization”」

今月も「マイクロソフト セキュリティ ニュースレター」が配信されてきました。別に読まなくてもいいのですが、ニュースレターの購読を申し込んだままになっているので、メールが来るとつい見てしまいます。今月も強烈です。
http://www.microsoft.com/japan/technet/community/columns/secmgmt/sm0907.mspx

ネットワーク境界のアーキテクチャは変化しています。過去の見識では、脅威を検出し、それに対する保護を行うため、複数の技術を層にすることにより、可能な限り境界を強化することでした。この概念はまず、組織の境界、そして次にネットワークをセキュリティで保護することでした。ビジネス上のニーズとともに、この “perimeterization (境界化)” を配するさまざまなビジネスの要因がありました。これらの要因には次のようなものがあります。

  • IP アドレスが爆発的に増加し、ほとんどすべての電子デバイスに IP アドレスがあり、携帯電話など、これらのいくつかのデバイスの IP アドレスは、ビジネスに著しく関連している機能があります。

  • 顧客、従業員およびビジネス パートナーにより、エンタープライズの環境外からの接続が増加しました。

  • 「協争」("coopetition" 競争と協力の双方を行う間柄) における関係を含む様々な形式のビジネス上の関係が増加しました。これは、あるフィールドの競合が別のフィールドでビジネス パートナーでもあるという状況です。

最初の文章はよいとして、その次からいきなり日本語になっていません。「過去の見識では、…境界を強化することでした」って、何の話をしているんでしょう? 「この概念」とは? 「境界化を配する」ってどういうこと? 「IPアドレスは〜機能があります」……?
英語版では次のように書かれています。
http://www.microsoft.com//technet/community/columns/secmgmt/sm0907.mspx

The architecture of the network perimeter is changing. The wisdom of the past was to harden the perimeter as much as possible by layering multiple technologies to detect and protect against threat. The concept was to secure organizational borders and then, after that, the network. There were various business drivers that put this “perimeterization” in sync with the needs of the business. These drivers include:

  • The explosion of IP addresses, with one on nearly every electronic device, and with some of these devices, such as mobile phones, having significant associated business functionality

  • Increased connectivity from outside the enterprise environment by customers, employees, and business partners and

  • Increased business relationships of various forms including relationships in a "coopetition"―a situation where a competitor in one field is also a business partner in another.

要は「以前は、境界の防御をできるだけ固めることが良しとされていた」ということですよね? 原文の意味を理解せず、辞書から適当な訳語を拾って済ませるからこんなことになってしまうんです。ふだん私が仕事でレビューしている訳文も、ここまですごくはありませんが、「原文に忠実に」単語の訳を当てた結果、何が言いたいのかよくわからない日本語になっていることがたびたびあります。そのたびに、日本語ネイティブなんだからもっと日本語を大事にしようよと言いたくなります(このコラムを日本語ネイティブが訳しているかどうかは知りませんが)。