案件名のない案件

翻訳会社が翻訳者に仕事を発注するときは、参考資料や注意点をまとめた指示書が渡されるのが普通です。その指示書の冒頭には「XXXというクライアントのYYYという製品に関するZZZ文書」という形式で案件の概要が書かれているわけですが、先日引き受けた仕事では、YYYとZZZの部分がありませんでした。わかるのはXXXというクライアント名だけです。文書名も、翻訳用のファイルの形式からオンラインヘルプであることはわかりましたが、一体何の製品のヘルプなのかが書かれていないのです。どういう場面で使われる文書かがわからずにどうやって翻訳しろと? 翻訳会社の担当者にも問い合わせてみたのですが、一次ベンダーが教えてくれないので…とのことでした。その一次ベンダーも、クライアントから渡されたものをそのまま二次ベンダーに流しているだけだと思いますが、バイリンガルファイルとスタイルガイドとTMと用語集を渡せば翻訳ができるとローカリベンダーが思っているようでは困ります。あって当たり前のものがなかったらクライアントに請求するのがベンダー側の仕事ではありませんか?