「および」や「と」を使いたくない人たち

ある出版社の表記規則では、いくつかのものを列挙するときに「および」や「と」を使用しないと定められているそうです。たとえば、

「この画面ではオブジェクトの作成、編集、および削除を実行できます」
ではなく
「この画面ではオブジェクトの作成、編集、削除を実行できます」
と表記するということですね。では、列挙するものが2つだったらどうするのか。普通に「この画面ではオブジェクトの作成および編集を実行できます」あるいは「この画面ではオブジェクトの作成と編集を実行できます」でいいような気がしますが、断固として「および」も「と」も使わない人というのは翻訳業界にもある程度いるようです。つまり、
「この画面ではオブジェクトの作成、編集を実行できます」
と表記する人がいるのですが、それも、翻訳メモリの「作成と編集を」をわざわざ「作成、編集を」に変えているのです。こういう好みは体に染みついているからおいそれとは変えられないのかもしれませんが、なんとなく舌足らずな感じがしませんか? それに、文章が長くなると、「、」のところで文章が切れるようにも見えるので、文章の構造をはっきりさせるという意味では「作成と編集を」のほうがよいと思います。