IT翻訳者の疑問

この業界に入って約20年。私の疑問は相変わらず解決しません。

「テクノロジ」

7月25日に発表されたマイクロソフトの表記ルール変更は、-er、-or、-arなどで終わる英単語に対応するものが対象のようですね。-yで終わるものはそのままでしょうか。ということは「テクノロジ」もそのままなんですね。
個人的には「テクノロジ」だの「トポロジ」だのという表記は我慢ならないのですが、これらの表記に慣れた人にとっては「テクノロジー」や「トポロジー」は変な表記だと感じるんでしょうね。だったら全部取ればいいのにと思いますが、「プライバシポリシ」まで徹底している人はなかなか見たことがありません。個人が書く文章でどの表記を使おうが勝手ですが、英日翻訳の仕事のときは他の人と表記を揃えなければなりません。用語集に載っていれば「シナジ」だろうが「エントロピ」だろうが仕方ないので従いますが、問題は用語集にない言葉のときですね。methodologyはIT用語とはいえないと思うのですが、「メソドロジ」などと訳す人がいるので、共有メモリ*1を検索していて偶然そんなのを見つけてしまうと困ってしまいます。

*1:おっと、「メモリ」ではなく「メモリー」にすべきですね。