writeの目的語がapplicationでも訳は「記述する」?

第4に、ウェブ開発を仕事にしている人たちは多数いるものの、複雑なアプリケーションを記述できる程度に、必要なテクノロジに精通した開発者はそれほど多くないといっていい。
出典:http://japan.cnet.com/special/story/0,2000056049,20396569-3,00.htm


Fourth, although there are plenty of Web developers at work, there aren't nearly so many who have the command over the necessary technology that they can write complex applications.
出典:http://news.cnet.com/8301-17939_109-10282442-2.html

こういう文脈でのwriteが「記述する」と訳されているのは、ふだんの翻訳レビューの仕事でもたびたび見かけますが、「記述」という訳は妥当でしょうか。新明解国語辞典の「記述」の項に

観察・考察・調査・経験した事などを(客観的に)文章で述べること。また、述べられた内容。 「―式解答」

とあるように、「記述」には、目の前にあるものを言葉で表現するといったイメージがあります。一方、writeの意味も「言葉で表現する」ですが、「創作」の意味が強いと思います。ウィズダム英和辞典には、writeの語義の一つとして「<(コンピュータの)プログラム>を書く」が載っていますし。ただ、IT翻訳業界では「『作る』よりも『作成』」のように漢語動詞が好まれるので、「書く」に代わる漢語動詞として「記述」が選ばれたのかもしれません。
そうはいっても、「アプリケーションを記述する」だとdescribeの意味の「記述」と解釈されるおそれがあるので、私ならば「アプリケーションをプログラミングする」と訳します。