「結論→理由」を「理由→結論」として訳せるか

「「Firefox 3.5」リリースと新局面を迎えたブラウザ競争」という記事(http://japan.cnet.com/special/story/0,2000056049,20395962,00.htm)の2ページめからの引用です。「ユーザー向け新機能」の第4段落です。

MozillaはまたHTMLビデオにも刺激を受けた。HTMLビデオは、Adobe Systemsの「Flash Player」などのプラグインを使わずに動画をウェブページに埋め込めるだけでなく、その動画をウェブページ上のほかの要素と相互動作させることができる。これは、特にファイル形式のサポートに関する厄介な問題のため、短期間でウェブに革命をもたらすことはなさそうだが、長期的に見ればウェブのためになるはずだ。

「これは、」で始まる文が何かおかしくありませんか? 「これ」が「HTMLビデオは、ほかの要素と相互動作させることができる」を指しているとしたら、それは「ファイル形式のサポートに関する厄介な問題」なのでしょうか。それがなぜ「長期的に見ればウェブのためになるはず」なのか。
英語では

Mozilla also is excited about HTML video, which makes it possible not only to embed video in Web pages without using plug-ins such as Adobe Systems' Flash Player, but also to have that video interact with other elements on the Web page. That's not likely to revolutionize the Web in the short term, especially because of prickly issues regarding file format support, but it could help in the long run.

と書かれています。「ファイル形式のサポートに関する厄介な問題(がある)」は「短期間でウェブに革命をもたらすことはなさそうだ」の理由ですよね。それが解決されれば「長期的に見ればウェブのためになるはず」という、非常にわかりやすい論理ですが、日本語訳ではわかりにくくなっています。英語の一文を日本語でも一文で訳そうとするからこうなってしまうのですが、このパターンにはふだんの翻訳レビューの仕事でもしょっちゅう遭遇します。