日本語で書き起こしたのに翻訳調の文章

早いもので、もう11月中旬に入ってしまいました。私は相変わらずマニュアルだのマーケティング資料だのの翻訳やレビューの仕事をしていますが、先日出版物の編集を手伝う機会がありました。出版物といってもWindowsユーザー向けの冊子で、書かれていることはふだんの翻訳で扱う内容とそう変わりはありません。そのとき、ライターから上がってきた文章を見てびっくりしました。日本語で書き起こしたはずなのに、翻訳調なんです。いかにもマイクロソフトのWebサイトにありそうな文章でしたが(「することで」も当然のように使われてました)。MSの文章の雰囲気にわざわざ合わせたんでしょうか。それって結構大変な作業ですよね。もしかしたら、Windowsのヘルプなどを読んで育ったものだから、そういう文体を体で覚えてしまってるのかもしれません。ふだんの翻訳の仕事では、クライアントから「初めから日本語で書かれたように訳すこと」「翻訳された文章であることがわかってはならない」(無理ですが)などと指示されるので、翻訳調は好ましくないという認識が一般的であると思っていたのですが、読み手がもう違和感を持たないほどに翻訳調が浸透してしまっているのでしょうか。