コロンの位置で訳文を区切る理由

Windows SBS 2008 には、以下の 3 つのユーザー ロールが組み込まれています。標準ユーザー、ネットワーク管理者、および管理リンクの標準ユーザー。
出典:http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc794292(WS.10).aspx

最近のレビューの仕事でも、このような「以下の3つがあります。〜、〜、〜。」という訳を2回ほど見かけました。訳したのはそれぞれ別の翻訳者なので、少なくとも2人はこういう訳し方をしているということですが、見るたびに悲しくなります。日本語ネイティブとして何とも思わないのかと。
英語版(http://technet.microsoft.com/en-us/library/cc794292(WS.10).aspx)では

Windows SBS 2008 includes three user roles: Standard User, Network Administrator, and Standard User with administration links.

と書かれていますが、Tradosをはじめとする翻訳支援ツールの多くはコロンのところでセグメントを区切るのがデフォルトの設定になっているので、「Windows SBS 2008 includes three user roles:」を1文として訳し、「Network Administrator, and Standard User with administration links.」を1文として訳したのでしょう。
前にも書いたような気がしますが、「セグメントの拡張・縮小はするな」という指示がない限り、このようなケースはセグメントを拡張してしまってよいと思います。だって、日本語にない記号のために日本語訳を不自然にするのはおかしいでしょう。セグメントを拡張すると再利用がどうのという人もいますが、仮にこの文書が将来改訂されて改めて翻訳することになったとき、この17ワード分が新規翻訳扱いになったところで、そのコスト増は目くじらを立てるほどのものでもないはずです。
しかし、MSのサイトに「以下の 3 つのユーザー ロールが組み込まれています。標準ユーザー、ネットワーク管理者、および管理リンクの標準ユーザー。」などという文章が掲載されていると、「MSがやっているのだから」ということで、いずれこういうやり方が標準になってしまうのでしょうか。