IT翻訳者の疑問

この業界に入って約20年。私の疑問は相変わらず解決しません。

「グーグルの3名のスタッフ」

出典がJ-CASTニュースなのでアレですが、Yahoo!か何かを見ていたら見つけてしまったので。

 すでに撤退に向けて準備が始まっている、という情報も流れている。グーグルの3名のスタッフは、微軟必応社(マイクロソフトの検索会社)に転職したと中国では報道されている。その他のメンバーも動揺しているようだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100322-00000001-jct-bus_all

「グーグルの3名のスタッフ」だと、スタッフが全部で3人しかいないことになりませんか。「グーグルのスタッフのうち3名」ですよね。http://online.wsj.com/article/SB20001424052748704588404575124062948976720.htmlを見ると

Although Bing has struggled to gain traction in China, Microsoft has already hired away at least three people from Google's China business, after aggressively pursuing them following Google's threat, according to a person familiar with the matter.

と書かれています。
J-CASTニュースの記事が翻訳ものかどうかは知りませんが、英語から訳されたものだと、というか私の普段の仕事では、英語に引きずられて日本語でも「〈数量詞〉の〈名詞〉」と表現されているのをよく見ます。「用意するもの:2本のイーサネットケーブル」とか。ちょっと日本語としてはぎくしゃくしていませんか。それとも「ITの日本語は特殊」ってことになってるんでしょうか。
意味が通じればどちらでも結構ですが、「用意するもの:1GBのメモリー」だと、1枚で1GBというスペックのことを指しているのか、256MB×4でも合計1GBになればよいのかがちょっとあいまいですね。