IT翻訳者の疑問

この業界に入って約20年。私の疑問は相変わらず解決しません。

最近の雑感

  • Idiom WorldServer Desktop Workbenchを使う案件が続いていました。翻訳作業用のインターフェースはいまいちですが、発注側のCMSの一部になってしまってるので翻訳者側ではこれを使うしかありませんね。繰り返しセグメントを明示してくれるところだけは他のツールよりも優れていると思います。
  • IdiomのWorkbenchのような、表のTarget列に訳を入れていく方式のツールを使い続けた後だと、TagEditorが使いにくくて仕方ない。原文と訳文が交互に表示されるので、見直しがしづらいのですが、Tradosのコンセプトはおそらく、TMに登録した時点で翻訳は完了なので、セグメントを閉じた後の見直しなど必要ないのでしょう。
  • 最近は、翻訳会社から「単価引き下げのお願い」をされることも時々ありますが、ある国内大手翻訳会社はいきなり4割引きでお願いしますと言ってきました。そんなの承諾したら今までの単価は何だったんだということになるでしょう。そういう条件で引き受ける翻訳者がいるからどんどん下がってしまうんだってば。
  • 仕事のボリュームはやたら大きいけど、ワードカウント上では新規翻訳になっている文章が既訳だったというケースによく遭遇します。発注側が今までとは違うベンダーに切り替えたときのどさくさでTMがどこかに行ってしまったのか。TMがあったとしても、ワードカウントなんてTMの設定次第で変わりますよね。ベンダーは、やろうと思えば仕事を増やすこともできるのです(わざとやったりはしないと思いますが)。