私はIT業界から転職するにあたり、半年ほど技術翻訳の学校に通いましたが、そこで「頭から訳す」というやり方(「訳し下げ」という呼び方のほうがよいのでしょうか?)を教わりました。実際に翻訳の仕事をするようになってから、その「頭から訳す」を知らないと思われる人の訳を時々目にするのですが、他の人はいったいどうやって翻訳のしかたを学んでいるのでしょうか。
その「頭から訳す」を知らない人が翻訳者だったらまだしも、翻訳会社や発注元企業のレビュアーだったりするとやっかいです。こちらは「頭から訳す」のが最善と考えて訳文を仕上げたのに、LQAレビューでaccuracyのエラーと判定されてsuggestionとしてガチガチの「後ろから訳した」(訳し上げ)訳が入っているのを見るとがっくりします。それで引き下がってはいけないので反論しますけどね。
学校に行こうが行くまいが、翻訳者もレビュアーも英日翻訳のプロとしてやっていくレベルのスキルを身につけていれば問題ないのですが、なぜ業界内でこうもばらつきがあるのでしょうね。