IT翻訳者の疑問

この業界に入って約20年。私の疑問は相変わらず解決しません。

「もっと」

「エンターテインメント系が得意な人」が訳した訳文をチェックしていると、自分が使わない表現が次々現れるのでどうしたものかと悩んでしまいます。

「標準」インストールの場合はxxMBのディスク領域が必要です。「完全」オプションを選択する場合はもっと多くの領域が必要になります。

キャッチコピーなどで「もっと楽しく」といった使い方をするのは構いませんが、こういう文脈で「もっと」を使うと、ちょっと子どもっぽい感じがします。
他にも、

もしもモニターを2台以上持っているなら、マルチモニター設定も使えます。

の「もしも」も我慢ならないのですが、使う人はしょっちゅう使うんですよね。本人にフィードバックするときに、自分が嫌いな表現だからというのは理由にならないので、もう少し論理的な説明が必要なのですが、面倒なのでフィードバックせずにこちらで直してしまいます。