先日取り上げた、Xのタイムラインに挿入されてくるStarlinkの広告については、画像の中にもなかなか興味深い部分があります。下のほうの、SpaceXのロゴの前のテキストが「設計:」のものと「開発:」のものがあるのです。
ストリーミング、ビデオ通話、オンラインゲームなどを楽しめる、信頼性の高い高速インターネットに接続しましょう。
— Starlink (@Starlink) 2026年5月18日
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最近新たに挿入されるようになった、Starlink Miniの広告では「開発:」となっています。
高速で安定したインターネットを、地方や遠隔地でも
— Starlink (@Starlink) 2026年8月25日
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この部分が英語でどう書かれているかというと、「ENGINEERED BY」です。このengineerという動詞の意味は単純にいえば「設計して造る」ですが、それだと長いので「開発」と訳してみたり「設計」と訳してみたりしたのだと推測されます。
Get connected with fast, reliable internet for streaming, video calls, online gaming and more.
— Starlink (@Starlink) 2026年6月19日
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ちなみに、このフレーズはこれらの広告の画像だけでなく、あちこちで使われています。たとえば、StarlinkのXアカウントのプロフィールにも「Engineered by @SpaceX」と書かれています。また、Googleで検索すると、StarlinkのWebサイトにも「Engineered by SpaceX」というセクションがあり、次のような記述があります。
Engineered by SpaceX
Leveraging SpaceX's deep experience with both spacecraft and on-orbit operations, Starlink's advanced satellites are produced and operated in Redmond, Washington and Starlink Kits for customers are manufactured in Bastrop, Texas, all to deliver high-speed, low-latency internet all around the world.
「Engineered by SpaceX」というフレーズは、SpaceXという会社がその技術を使って作ったものであるとアピールするのに使われているので、日本市場向けの表現をどうするかはSpaceXのマーケティング担当者に決めてもらうべきかと思います。日本法人がないとしたら、日本語コンテンツのローカライズを任されているローカリゼーションベンダーでしょうか。末端の翻訳者にしてみれば、「Engineered by SpaceX」というフレーズがこの会社のタグラインであることに気がつくとは限りません。目の前にあるバイリンガルファイルでは翻訳対象となっているから、英ママにせよという指示がない限り日本語に訳すしかありません。どうもタグラインらしいと思ったら申し送りを付けることになりますが、発注元のローカリゼーションベンダーの元締めが、面倒がらずにクライアントの担当者に確認してくれることを祈るしかありません。確認してくれないと、後で似たような案件が発注されてきたときに末端の翻訳者が訳し方で悩んでしまいますので。