「Trados Studio 2024がまもなく登場」のページ(https://www.trados.com/jp/spotlight/get-ready-for-trados-studio-2024/)には、次のようなバナーもあります。
Trados Studio 2022を購入していただくと、Trados Studio 2024がリリース時に無料で提供されます。
「していただくと」という謙譲語を使っているので、前半は明らかにこのWebサイトを見ている人に向けて言っているのですが、後半の「提供されます」は、誰に提供することを言っているのでしょうか?
英語版(https://www.trados.com/spotlight/get-ready-for-trados-studio-2024/)では
Purchase Studio 2022 and get Studio 2024 for free on release.
です。
purchaseもgetも、それをやるのは読み手ですよね。「本製品をお買い上げいただくと、利益の一部が環境保護活動に寄付されます」のような関係ならば「されます」という受け身を使うのに問題はありませんが、「あなたが今2022をpurchaseすると2024がリリースされたときに無料でgetできますよ」なのだから、getの部分も読み手の行為として表現しなければ意味が伝わりません。getを逐語訳しようとすると不自然になるから「提供されます」にしたのでしょうか。「今2022を購入すると、2024に無料でアップグレードできます」ということですよね?
この種のWebページの目的は読み手に購買行動を起こさせることですので、読み手にとってのメリットをはっきり伝えていただきたいものです。