誰のためにレビューするのか

3月2日に書き出したのと似たり寄ったりのレベルの訳文を毎日見ては修正しているわけですが、ふと、私がこんなことをして誰が喜んでくれるのかなと思いました。翻訳者が訳してチェッカー(またはエディターまたはレビュアー)がチェックした(はず)の訳文を修正し始めて、気が付いたら元の訳文は跡形もなくなっているのですが、翻訳者と翻訳会社のチェッカーの仕事はなんだったの? ということになってしまいますね。予定より時間がかかっているわけだからPM(Project Manager)にしてみれば困ったことだろうし。
私がプロジェクトに参加したときは既に他のレビュアーがレビューを進めていましたが、訳文の質のことが問題になっていた様子はありません(メンバーどうしの交流がないのでよくわからない)。多少のことは目をつぶって致命的なものだけ修正するようにすればいいのですが、「これらの技術を悪用するウイルスをモバイル デバイスでさらに少なくします」のような日本語でもOKかというと……今のローカリゼーション業界ではこのレベルで受け入れられているんですよね。うーん。
ソースクライアントが満足していればそれでいいじゃないかと言われるかもしれません。が、何十万ワードもあるものをソースクライアント側で全部レビューしているとも思えないし、レビューしているとしてもコメントが付いている箇所だけとかじゃないでしょうか。本当はどうなのか、翻訳会社側のレビュアーのリーダーに聞けばいいのですが、在宅だと、そういうどうでもいいこと(発注された業務に直接関係ないこと)を気軽に聞く機会がないんですよね。オンサイトの仕事で通っていたときも、PMと顔を合わせたことのないプロジェクトなんてのもありましたが。