翻訳者の疑問

ローカライズ(ローカリゼーション)翻訳とは

今更ですが、「ローカライズ翻訳」ってどこからどこまでを指すのでしょうか。アメリカで開発されたソフトウェアを日本市場向けにする作業だったら私も手伝ったことはあります。リソースのストリングを抜き出したものを受け取って日本語に訳して、それを使っ…

翻訳チェッカーは何をしているのか?

調べ物をしていて見つけたMSサポート技術情報「Windows XP Service Pack 2 以降のバージョンでファイアウォール機能を有効または無効にする方法」(http://support.microsoft.com/kb/283673/ja)の訳がすごかったので、メモしておこうと思います。英語版はht…

忙しさ自慢

ここのところ、あるやっかいなプロジェクトで翻訳レビューをしていました。いつものようなソフトウェアのオンラインヘルプの英日翻訳ですが、小さいファイルがたくさんあって、1トピック1ファイルですが、目次の順番どおりにファイルが並んでいるわけではあ…

翻訳会社にとって「良い翻訳者」とは

ずばり、「つべこべ言わずに仕事を引き受けてくれる翻訳者」でしょう。私の個人的な経験から言っているだけで、全部の翻訳会社がそうだというわけではありません。 オンサイトの仕事をしていると、PM(Project Manager)が翻訳者の手配に悩んでいるのがわか…

「in a timely fashion」の訳し方

先日(11月14日)、アメリカのオバマ大統領が演説しているのをテレビで見ました。副音声で聞いていたら、ふだん訳すのに苦労しているフレーズがいくつか使われていて、アメリカの人たちはああいう表現を普段から使っているんだなと思ったものです。その一つ…

「英語では結論が先」を教わったのはいつ?

英語を使う仕事をしていながらこんなことを言うのも何ですが、「英語とは結論を先に、理由を後に述べる言語である」ということを以前はあまり意識していませんでした。そんなこと教わった記憶はないし。でも、Googleでちょっと検索してみたらhttp://www.gifu…

Google Translator Toolkit

ちょっと暇だったので「Google Translator Toolkit」をいじってみました。危ないですねぇ。英文テキストのファイルをアップロードすると、TM(Translation Memory)からの流用(Exact Match)と機械翻訳によるpre-translationが行われて、その後で自分で訳文…

「翻訳メモリ」はソフトウェアでしたっけ?

Googleで「翻訳メモリ」を検索すると、最初に現れる結果は翻訳メモリ - Wikipediaですが、この記述がひどい。 翻訳メモリ(ほんやくメモリ 英:translation memory)とは、原文と翻訳文を一対としてデータベース化し、その内容を自動的に繰り返し利用するこ…

翻訳メモリーを使う案件では翻訳者の力量は問われない?

ある翻訳会社のプロフィールを読んでいたら、「翻訳メモリーを使うような案件ではなく、翻訳者の力量が問われる分野の翻訳が得意である」という記述がありました。えーと、翻訳メモリー(TM)を使う案件では翻訳者の力量は問われないのでしょうか。「力量」…

IE8の新機能の説明文がさっぱり意味不明の件

Windowsの自動更新の中にIE8があって、サブマシンの方はうっかりインストールしてしまいました。まあインストールしても害はないはずだと思いたいのですが。 インストールが終わって表示された画面に、新しい機能がどうのこうのと書いてあって、http://windo…

「全角文字と半角英字の間にはスペースを入れるが全角文字と半角数字の間には入れない」というルール

翻訳の仕事のときにクライアントから渡される表記ルールの中には、必ず全角文字と半角文字の間のスペースについての規定があります。たいていのクライアントは「スペースを入れる」か「入れない」のどちらかを指定していますが、先日引き受けた仕事のときは…

Office 2007にアップグレードするタイミング

1週間ほど前のことですが、「4月にサポート終了へ:Windows XP、Office 2003、その他」というタイトルの記事(http://japan.zdnet.com/sp/feature/07microsoft/story/0,3800083079,20390551,00.htm)を見てちょっとびっくりしました。この記事自体はあまり読…

FrameMaker→HTMLの無駄な作業

FrameMakerではHTMLのオーサリングってできないんでしたっけ。今やっている仕事はHTMLヘルプのアップデートなのですが、旧版のときはFrameMakerのファイルをSTFに変換して翻訳していたようです。しかし今回はHTMLファイルがソースファイルとなっています。そ…

「役不足」が誤用であると言える理由

ネットの掲示板に「私にはリーダーなんて、役不足で」のような書き込みがあると、必ずといっていいほど「力不足っていいたいの?」というコメントが付いています。みなさん、何を基準に「謙遜の意味の『役不足』は誤用である」と断言しているのでしょうか。…

結局「音の解像度」とは

まず、丁寧な解説をありがとうございます。> Buckeyeさん 遅くなりましたがトラックバックありがとうございます>baldhatterさん私の疑問は最初から、オーディオ用語としての「解像度」の意味です。私にとっては、映像の鮮明さを表す言葉でしかないのに「音…

IT翻訳はこの10年で変わったか?

山岡洋一氏が発行されている『翻訳通信』第78号の案内メールに、次のような文章がありました。 ●『翻訳通信』第78号(2008年11月号)の内容この20年ほどで、翻訳に求められるものは大きく変わった。決められた訳語を使い、決められた語順で訳していくよう求…

機械翻訳の出力の編集

ついに私のところにも「機械翻訳の出力の編集」の仕事の話が来ました。その話を持ってきた翻訳会社のPM(Project Manager)のメールには「機械翻訳」とは書かれていませんでしたが、サンプルの訳文はどう見ても、まともな翻訳者が訳したものではありませんで…

「From:」が「ライセンス/ドングル番号:」と訳される理由

昨日取り上げたSDLのウェビナー参加申し込み画面は英語版からローカライズされたもののようです。英語のページでは普通に Event Type: Webinar Dates: 30 September 2008 From: 15:00 to 16:00 となっているのが、日本語版ページでは イベントの種類: ウェビ…

「SDL Trados 無料セミナーとイベント情報」

22日にsdltrados.comから届いたメールの文面です。 ▼ 2008年10月24日 SDL Trados Discovery Day - SDL Tardos ユーザのつどい ▼ 1000人以上もの会員数を誇るYahooグループ tratool-jp のご協力を頂き、「SDL Trados ユーザーのつどい」を開催します。パワー…

「Tradosを使うIT翻訳者」は馬鹿にされるのか

翻訳フォーラムにそんな感じの書き込みがあったのですが、世間では「Tradosを使うIT翻訳者」は見下されてるんでしょうか。翻訳の仕事を始めたばかりの人が仕事をもらうためにTradosを導入するというのはよくある話のようですが、Tradosを使う仕事=初心者向…

例文のない文体指示

2日間ほど、あるマニュアル翻訳のプロジェクトを手伝っていたのですが、そのスタイルガイドを見てびっくり。「不要な接続詞は省く」という指示があるのですが、そのクライアントによれば「また、」や「なお、」は必要ないので使うなとのことです。そうですか…

Google検索結果の件数は「日本語としての正しさ」の判断基準になるか

せっかくなので、ここ数日の間に考えたことを書き残しておこうと思います。 Google検索結果の件数というのは、「Googleが持っているキャッシュの中で、Googleの基準で数えた出現回数」ですよね。それを「日本語として通用するかどうか」の基準として使えるも…

マイクロソフトの機械翻訳の免責表示

http://support.microsoft.com/default.aspx/kb/818199/jaの表示のスクリーンショットです。Googleである言葉を検索していてこのページがヒットしたのですが、しばらく読んでいて何だか変だなあと思いました。 注意:これらの命令は、おおよそ豊富なユーザー…

間違ったフォントづかい:日本語テキストに中国語フォント

最近は多言語プロジェクトのグロッサリーを海外のどこかで一括管理していることが多いらしいのですが、グロッサリーの日本語テキスト部分の表示がなんとなく変なことがあります。MSゴシックなどの日本語フォントではなく、Arial Unicode MSだのSimSunだのが…

「テクノロジ」

7月25日に発表されたマイクロソフトの表記ルール変更は、-er、-or、-arなどで終わる英単語に対応するものが対象のようですね。-yで終わるものはそのままでしょうか。ということは「テクノロジ」もそのままなんですね。 個人的には「テクノロジ」だの「トポロ…

Trados翻訳者とは?

私は日本翻訳連盟(JTF)の会員ではありませんが、機関誌「日本翻訳ジャーナル」の2008年5月/6月号がWebで公開されているようです。 http://www.jtf.jp/jp/journal/pdf/2008/Journal0805.pdf この号で「トラドス活用法を伝授します!〜食わず嫌いをなくすた…

Tradosを使いさえすればローカライズできますか?

相変わらず、ソフトウェアのリソースファイルだけをよこして翻訳しろと言ってくるローカリベンダーがいます。それもいつものドキュメント翻訳と同じレートで。UI翻訳は割が合わないので基本的には引き受けないのですが、実機確認できる環境が用意できて、な…

Wordのバージョン

自宅ではもっぱらWord 2003を使っていて、オンサイトの仕事で通っている翻訳会社でも同じなのですが、世間一般ではWordの標準的なバージョンといえばもう2007なのでしょうか。Wordの上書きの仕事でもバージョンを指定されないことがたまにあるので不安です。…

「100%マッチは作業対象外」というプロジェクトに限ってTMの訳がゴミだらけの件

ソースクライアントが今までいろいろなベンダーを使って、まともなスタイルガイドもなしにローカライズを続けてきたものだから、TMの訳の中で「オペレーティング システム」と「オペレーティング・システム」と「オペレーティングシステム」が混在していたり…

「ツールバー」vs「ツール バー」

4月6日の日記で引用した記事の中に、ちょっと気になる記述があります。 たとえば本書によると、英語の“Dialog”は“ダイヤログ”ではなく“ダイアログ”とカタカナ表記するのが正しく、“Toolbar”や“Taskbar”はそれぞれ“ツール バー”“タスク バー”といったように半…