「browse」のガイドライン

Windowsアプリケーションには付きものの「Browse」というボタン名の日本語訳は、「参照」で定着していますが、文章の中のbrowseという動詞も「参照する」と訳してしまって果たして通じるのでしょうか? 以前書いたこともありますが、「アプリケーションがインストールされているフォルダーを参照して選択します」はまだよいとして、「アプリケーションがインストールされているフォルダーを参照します」で通じるのでしょうか。パソコン教室か何かで、インストラクターが「では先ほどのフォルダーを参照してください」と指示したら受講生はいったいどうすれば?
マイクロソフトがBrowseの訳を「参照」に決定するまでにどういう議論があったかは知りませんが、英語のドキュメントでbrowseをどのように使うかは、『Microsoft Manual of Style for Technical Publications』に書かれていました。

browse
Use to refer to scanning Internet sites or other files, whether in search of a particular item or only in search of something that might be interesting.
If your product refers to the ellipsis button as the Browse button, use browse to describe the user action associated with the button. Consult your project style sheet for details.
It is all right to use browse the Internet, but use browse through (not browse) a list, database, document, or similar item.
Browsing is a manual activity. To describe using a product’s search feature or using an Internet search engine, use find or search.

browse vs. find
Browse is when the user manually looks for something in a folder, tree structure, or Internet site.
Find is when the user instructs the computer to search for something, such as a specific file, object, computer, Web site, server, term, or phrase.

手動で見つけるのがbrowseで、自動的に見つけるのがfindということですね。実際の英文でも「browse for the folder」や「browse to the folder」などと書かれている場合は、「フォルダーを選択します」と訳さないと後の文にうまく続かないことが多いと思います。「Browseボタンをクリックして」という操作が必要だったら、そのことを伝えなければなりませんね。「参照画面でフォルダーを選択します」というのはどうでしょうか。