IT翻訳者の疑問

この業界に入って約20年。私の疑問は相変わらず解決しません。

全角文字と半角文字の間のスペースは本当に必要ですか?

過去に何度もネタにしましたが、この規則のおかげで日本語ローカライズ業界全体でどれだけの生産性が失われているのかと、改めて考えずにいられません。

最近の機械翻訳の出力はよくできていて、案件によっては訳文の手直しがほんとうに少ないことがあります。でも、「全角文字と半角文字の間のスペース」が統一されていない。空いていたりいなかったりするので、目視でチェックして修正するのですが、この手間をかけずに済ませることはできないのでしょうか?

生成AIの時代が到来し、クリエイティブな作業もAIがこなせるようになったのに、人間の翻訳者が未だに「全角文字と半角文字の間のスペースの統一」という機械的な作業をさせられるのはいかがなものかと思います。Microsoftあたりが「もうやめる」と言ってくれないものでしょうか。そういう規則を決めた人の面子とか、こちらの知ったことではないので。だってほんとうに視認性のために必要だったら、Copilotの出力もそうなっていますよね? でも現実は、たとえばEdgeのCopilotに「来年の春分の日は何日?」と尋ねると

来年の春分の日は**2025年3月20日(木曜日)**です¹²³。春分の日は、太陽が南から北へ通り、昼と夜の長さがほぼ同じになる、天文学的な春の最初の日です。この日は、地球の軸の傾きによって決まります。¹

北半球では、春分の日を使って春の季節が正式に始まり、終わる時期を決定する国々が多くあります。一方、南半球のオーストラリアやニュージーランドでは、気象学的な春を使用しています。気象学的な春は、年間の気温サイクルとグレゴリオ暦に基づいており、3か月間(3月、4月、5月)続きます。¹

のような答えが返ってきます。全角文字と半角文字の間にスペースがなくてもまったく困ることはありません。