単語の末尾の長音記号(続)

IT企業であるクライアントから支給されるスタイルガイドでは、たいてい、カタカナ語の末尾の長音記号は削除すると指示されていますが、これにも色々な例外があって、

  1. 長音記号込みで3文字以下(または4文字以下)なら残す
  2. 拗音や促音は文字数に含めない
  3. 文字数が4文字でも長音記号が2つあるときは両方とも残す
  4. 末尾の長音記号を削除するのは原則として情報技術関連用語のみ(長音記号を残すことが定着しているものは残す)

などとなっています。その結果、同じようなコンピュータのマニュアルでも「ユーザ」だったり「ユーザー」だったりします。
「拗音や促音は文字数に含めない」の意図がよくわからないのですが、wrapperが「ラッパ」、pickerが「ピッカ」なのは何となくイヤとか、そんな理由かもしれません。しかし、Googleで検索してみると「ラッパ」派も結構いるみたいですね。トランペットの「ラッパ」と区別がつかなくなってしまいそうです。
「長音記号を残すことが定着しているものは残す」は、書かれていなくても暗黙的にそうしていることが多いのですが、中にはスタイルガイドにそんなことは書かれていないからととにかく削除してしまうケースがあるらしく、「パートナ契約」「ホワイトペーパ」といった表記を見かけますが、これも何とかしてほしいものです。「メンバ関数」には付けないけれど、memberが人間を指す場合は「チーム・メンバー」のように表記するといったややこしいパターンもあります。
あるSCM(Supply-Chain Management)関連の文書でbuyerとsupplierが並べて書かれていたのですが、そのクライアントの表記規則だと「バイヤー」と「サプライヤ」になってしまって、これも何だかすっきりしませんでした。もう、面倒だから全部残すということではダメでしょうか?