Microsoftのミッションステートメントは、日本法人の会社概要ページに英日併記で掲載されています。
日本マイクロソフト株式会社は、マイクロソフト コーポレーションの日本法人です。マイクロソフトは、インテリジェントクラウド、インテリジェントエッジ時代のデジタルトランスフォーメーションを可能にします。「Empower every person and every organization on the planet to achieve more.(地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする)」を企業ミッションとしています。
このpersonも「ユーザー」だったらどうしようかと思いましたが、さすがにそんなことはありませんでした。英語のempowerというはっきりとした動詞が、日本語では「ようにする」という弱い表現になっているのは気になりますが。
このミッションを打ち出したのは現CEOのナデラ氏だそうです。少し前に、息子さんが25歳の若さで亡くなったというニュースを見ましたが、その息子さんに障害があったことがナデラ氏の人生観を変えたといわれています。それがMicrosoftのアクセシビリティの取り組みにもつながっていると。
ナデラ氏の息子さんのように、四肢が不自由で寝たきりでも、テクノロジーを活用すると、体の動かせる部分を使って聴きたい音楽を選ぶこともできるようになることも、この記事で紹介されています。このような人たち一人ひとりのことを考えると、「people with physical challenges」を日本語でどう表現するか - IT翻訳者の疑問 (hatenablog.com)で取り上げた「障碍のあるユーザー」のような呼び方をなぜできるのか、不思議でなりません。障害の有る無しにかかわらず、私たちはMicrosoftの製品やテクノロジーのユーザーである前に一人の人間なのです。