Microsoft Azureのトップページ(https://azure.microsoft.com/ja-jp/)のデザインと文言がまた変わっていました。
英語版(https://azure.microsoft.com/en-us/)の
Create solutions for everyone—while still protecting what's yours
というメッセージが、日本語版では
自分の環境を引き続き保護しながら、すべてのユーザー向けのソリューションを作成する
となるんですね。英語のeveryoneという、人を表す単語に対してさっそく「ユーザー」が出てくるのを見ると、訳し方の癖というのは抜けないものだなとつくづく思います。
それより、英文ではダッシュをはさんで2つのことが述べられているのですが、日本語に訳すときにひっくり返してしまうのはなぜでしょう。英語のstillには「それでもなお」という意味がありますが、先頭に持ってきてしまったら「どこから引き続いているのか」と疑問に思いませんか?「みんなのためのソリューションを作れるけれども、自分のものはしっかりと守る」がAzureのセールスポイントなんですよね。英語の「protecting what's yours」は抽象的な表現ですが、これが指しているのはその下の「using solutions for layering security into every phase of development.」のことでしょう。その右側にあるグラフィックの、男性の横にある盾のようなイラストもこれを表しているのだと思います。
ただ、「ダッシュをはさんで2つのこと」と書いたものの、前半の「Create solutions for everyone」の意図がよくわからないんですよね。ある問題を抱えている人が誰でも使えるようなソリューションを作ろうとするときに、開発者の資産のセキュリティが危うくなるようなことがあるのでしょうか。こういうとき、原文のライターに意図を質問できるといいのですが。英語読者なら読んですんなり理解できるはずの英文の意味を教えてくださいというのは恥ずかしいのですが、勝手に解釈して変な訳文を作るよりは良いかと思います。
参考までに他の言語のページも見てみました。
中国語(中国):https://azure.microsoft.com/zh-cn/
中国語(台湾):https://azure.microsoft.com/zh-tw/
フランス語:https://azure.microsoft.com/fr-fr/
どの言語も英語の「what's yours」の訳し方には苦心しているようですが、やっぱり日本語ローカライズは独特ですね。